甘い蜜



そこは割と落ち着いた感じの店だった。アクセサリー中心の店でネックレスや指輪、ピアスの類にブレスレットなど色んな種類のものが置いてある。


「すごーい……」


麻理亜の様子を窺うと、目をキラキラさせていた。
年相応の反応に笑みが零れる。


麻理亜は、端からじっくりと商品を見始めた。自分の世界に入って後ろをついて歩く俺の存在はすっかり忘れられている。


まぁ、いいか。楽しそうだし。


若干、寂しい気持ちになりながら自分もアクセサリーを見始めた。
キラキラと効果音が聞こえてきそうなくらいそれらは輝いて見える。



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