Could you love me? ~ツンデレ王子に恋をして~
うっすらと見える二人の影。
逆光のなかこそこそと話している2人が不気味だった。
「…どうする…?」
「ヤっ…ま…うか…?」
途切れ途切れに聞こえる声の内容はよく分からないが…
あたしがピンチだってことは確かだ…。
「…誰か…助けてぇ!!」
声を振り絞って出した。
誰か…!来て!!
大声をだしたからか、2人が焦っているのがわかった。
「おとなしくしろ!」
「こんな暗い路地なんか人が通るはずないだろ…!」
ゴツツ
静かな辺りに大きな音が響き渡った。