年下ダーリン
「あ、そういやさ……」


「ん?」




大事なことを思い出した。


莉奈のことだ。
あれからもちろん莉奈には会っていなくて、もめたまま別れてしまったことが、少し気にかかっていた。
なんで私に『婚約者』だとウソをついたのか…
妹だと言わなかったのか…
すべて莉奈の口から聞きたい真実を、私はまだ知らなかった。





「明日さ…、休みじゃん?」



「そうだけど…?」




いつもの雰囲気とは違っていることに翔も気がついたのか、不思議そうな顔で私を見つめていた。
今から自分が口に出すことが、なんだか恥ずかしくてうまく口が動かない。
空中でパクパクしたままで、顔の温度は上昇するばかり。





『自分を信じて行動すること』





依子の言葉が頭をよぎる。




……そうだ。今足を踏み出さなきゃ、いつ踏み出すのッ!!



私は半ば玉砕覚悟で翔に言い放った。
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