【完結】先生との恋
「ここ、道の真ん中だから端に行こう?」
通りの真ん中でいきなり立ち止まって動こうとしないあたしに気付いた高橋は
なんとか通行人の邪魔にならない端へと連れていこうと引っ張る。
……嫌。
「痛い」
掴まれた部分が痛くて
高橋を睨み付けながら訴える。
「あ、ごめん」
すぐに高橋は掴んだ腕の力を緩めてくれた。
―――――嫌。
本当に。
「……やっぱやだ」
あたしは呟くようにそう言って、
高橋の腕を振り払うと高橋とは反対の方向に向かっておもいっきり地面を蹴って走った。
ちょうど向こうの方から大人数が歩いてきてて、あたしは掻き分けるようにその中に埋もれていった。
「心!!?」
大きな声であたしを呼ぶ高橋の声もしたけれど。