【完結】先生との恋





いつもなら、それだけ聞いて帰っていくのに。



手術してからは、それが普通だったのに。




今日は珍しくここに長くいる、高橋。



高橋に言われた言葉を頭を使って理解するのに数秒かかった。



朝言った事、少しは動けって言った事か。



あたしが頷くと、ニッコリ微笑む。




「……その調子です。なるべく動いた方がいいので」



今はまだ慣れない違和感とかがあるけれど……そのうち気にならない、と言うか痛くならなくなるのかな。



「それじゃ、また明日」



高橋に視線を向けると、いつものように悲しそうな顔であたしを見ていた。




……毎日。


高橋はこの顔をあたしに見せる。




さっき笑ってたくせに。



「……高橋先生」





あたしは、帰っていこうとする高橋を呼び止める。





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