恋人は心の中に
「あかねは俺の所に何回も来たんだよ、意識不明で病院にいるのに来たんだ。信じられないだろ」
「私は信じるよ。あかね公平くんに会いたいって言ってたから最後の力で会いに行ったんだよ」

「田中」

俺は泣いていた悔しくて自分に情けなくて。

「俺はあかねの気持ちに答えられなかった。俺もあかねが好きなのに好きだったのに」

田中は俺の頭を自分の肩に乗せた。

「公平くん。あかねに今の公平くんの気持ちきっと伝わったよきっと喜んでるよ」

「田中」

俺は田中の胸で泣きづつけた。
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