【実話】アタシの値段~a period~


また不満気に眉を寄せた男を横目に


一枚、一枚


アタシは着ていた服を脱いでゆく。



『回りくどい』



全て脱ぎ終えると
片方の眉を少し上げ


そう言った。





脱がせる楽しみ?


そんなの必要ない。



愛のないセックスに男が求めるものは


果てるための快楽と
そのはけ口だけ。




だからアタシが
5枚の紙くずと引き換えに提供するものは


身体以外に何も要らない。




< 11 / 480 >

この作品をシェア

pagetop