【実話】アタシの値段~a period~


さっきまでの不満気な
表情が思い出せないほど




緩んだ口元。




薄明るい部屋の中、
裸になった

アタシの身体を


頭から爪先まで
舐めるように見る

男の顔は



さしずめ
餌を与えられてヨダレを垂らす

大型犬のよう。











『ねぇ、早くしない?』





時間のムダだから。




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