【実話】アタシの値段~a period~



そしてアタシは

オヤジと寝た。



5万を受け取り

ホテルから出て


裏道を抜けると


人込みで溢れる
夜のスクランブル
交差点。



家路を急ぐ人の群れは

まるで

迫り来る
一つの大きな生き物みたい。





アタシはどこに帰ろうかな。








帰る場所なんて




ないんだけど。






ふと見上げた空には
星もない。


アタシの視界には


闇だけが広がった。



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