夜の女に恋をした
アパートに着き、部屋に入ると悠嘉の靴があった。

当たり前だけど帰ってきてる。

ソーッと音をたてないようにドアを閉めた。



そんなことをしてた瞬間だった。


「朝帰り~・・・。」


奥のほうから聞こえる低い、怒っているかのような声。

もちろん悠嘉だ。


靴を脱ぎ部屋に入ると悠嘉は何かを飲みながら雑誌を見ながら座っていた。


「起きてたの??」


「朝帰り。浮気者。」


そう言うとベッドの部屋へ行った。

俺は急いで悠嘉の手を握り、止めた。


「何?浮気者って。」


「そのままだよ。いままで女といたんでしょ??真斗の浮気者!!」


大声でそう言って俺の手を振り解き、ベッドの中に潜り込んだ。
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