黒き手が…
「はぁ~」

「どうしたの? ミナ」

「んっ…。中学時代の友達のお葬式って、行くの結構辛いなぁって思って」

マカとミナは制服姿で、アキとユマの葬式の行列に並んでいた。

二人は生前仲が良く、死んだ時期が近いことから、学校近くの葬祭会館で合同の葬式になった。

今日も学校は休みで、葬式は自由参加だったが、来ている者は多かった。

「そうだね…。ミナはアキ達と仲良かったみたいだしね」

「中学時代はね。最近じゃ全然話してなかったしぃ」

話しながら、自分達の番がきた。

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