黒き手が…
「簡単な儀式法ですが、そんなポピュラーなものではありませんしね…。本家で調べてみますか?」

「ああ、そうだな」

イマイチ納得できないマカだったが、ミナを抱え、歩き出した。

同じようにフーカを抱え、ソウマとセツカは歩き出す。

そんな三人の姿を、屋上から見続けているものがいた。

黒尽くめの服装で、深くフードを被っている。

「…あ~あ。失敗しちゃったか。上手くすれば、ボクの栄養になったのに」

軽く残念そうに言い、その人物は踵を返した。

すると姿は闇に溶けて消えた。

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