Sky Blue-同じ空の下-


学校が終わって、一人寮まで帰っていた。


外は暗く、頼りは街灯だけ。
街灯といっても島の暗さに勝てるものはなにもない。
ただの恐怖を減らす明かり。



「何してんの??」
前を見ると影が一つ。


「誰??」


「おぉーれ、」

誰かホントは分かってた。でも、このタイミングで関わりたくなかったのが本音。

「慧…??」
本人の顔は見えない。
暗いせいもあるし、最近視力が落ちたせいもある。


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