終わらない

私の記憶 少女~母

この頃の私は、怖い者知らずで

子供のくせに生意気で

何でも判るような振る舞いでした。

大人に意見したり


そんな中で

私より10才年上の浩次との出会い

それまでも、少しぐらいは恋愛
してきたつもりだけれど

私の知らない世界を沢山見せてくれた

何より私を大切に扱ってくれました。

そんな優しさが私には信じられず

心を試したくなる

どこまで好きなの?

どれだけ愛してくれてるの?


傷つける事でしか

気持ちを確認する事ができない

悲しい顔をしていると

辛い顔をしていると

私を思ってくれていると・・・。
 

何度も何度も

あらゆる事で気持ちを試す

そんな日々の繰り返し


自分の欲求を満たす為の恋愛

相手の気持ちになれない

思いやりの欠片もない

こんな恋愛が成就する訳が無い



そんな時に分かった妊娠

こんな私が母親になれるのか?

浩次に話すと凄く喜んでくれた

この人なら幸せにしてくれる?

私があれだけ傷つけたのに

喜んでくれている。


この人に賭けてみようと思った。


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