マイスィートアフタヌーン
「ミルトン先生が私の恩師だというのは本当なのよ。お世話になった学院長先生。と、言うと事実とズレて伝わってしまうから言い方を変えれば、お世話になった時期に、たまたま学院長だった方」

「恩師とは違うんじゃないか」


「そうね。学校を存続させていてくれていることに、感謝のすべてを偏らせているかも。でも楽しい時間を盛り上げてくれた恩もあるかもしれないわ。規則がなくては自由もないってことよね。言うわよね」

「その言葉には自信がないけれど、君とミセス・ミルトンの関係は想像できるよ。ずいぶん深く関わっていた様子だな、と」
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