雪恋〜ゲレンデで恋して〜
しばらくそのままでいた。

「遥?」


「ん?」


「顔見たい。顔上げて?」


そう言われ、


「ヤダ。ぐちゃぐちゃだから…」


泣きすぎて絶対変だもん…


「お願い」


そう言われ、顔を上げた。


上げたけど、抱き締めあってるせいかシンくんが凄く近い。


目を下に向けるとシンくんはそっとチュッとキスをしてきた。


「どんな遥でもかわいいよ。」


そんな甘い言葉をくれる。


そんな事言われたら心臓破裂しちゃうよ…


シンくんは手で涙を拭いてくれ、またキスをした。


そしてまたギュッと抱き締めてくれた。


「なぁ…今日部屋戻らなくていいんじゃない?…一緒にいたい」


そう言われ、驚いて顔をあげる…


「だって愛菜が心配する」


あたしだって一緒にいたい。今日は尚更…


「たぶんあいつらはわかってるよ。陽人に連絡するから一緒にいて?」


少し弱々しいシンくんは見たことない。


返事のかわりに首を縦に動かした。


するとシンくんはケータイを取りだし、電話をかけた。


「もしもし?お前今日はそっちの部屋で寝ろ。じゃ」

と電話を切る。


そんなのでいいんだ…


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