Smoke ♥ Kiss
「白木さんに、手を出さないでくれませんか」
「ふん、分からないことがあったんじゃねぇのかよ?」
鈴音は渡さない。絶対に。
お前みたいなどす黒いのに渡せるかってーの!!
「ありますよ? 質問ならいっぱい」
「ほーう」
「生徒に手が出せるんですか? しかも、あんなイイコに」
痛いところを突いてきやがる。
「そんな淫らな趣味はない。純粋に、好きなだけだ」
「へーえ、図書室で2人っきりであんなことしておいて、ですか?」
「な、んだと!?」
「ふふっ、気になるでしょう、"他人の目"」
くっ、こいつ....!!!
「ばらしますから。...先生の態度によっては」
「!!脅迫かよ!!?」
「まぁ、一般的にはそう言うんですかね」
校内で広がって、ダメージを受けるのは俺だけじゃない。
鈴音も、また....。
今は友達といられる楽しい時期なのに、鈴音まで傷つけられるのは避けたい。