Smoke ♥ Kiss
「あ、それに」
工藤は続けた。
「白木さんは僕のことが好きなんですよ?
毎日本も読まないのに図書館に来て、僕が本を読んでる姿をずっと見てる」
「バレバレでしょう?」と鼻で笑って俺を見る。
その姿にいらっと来る。
そんなん、気付いてんだよ。
"俺はお前より劣ってる"
そう言いたいんだろう?
「鈴音のことを本気で好きなのは、お前じゃない。俺なんだよ」
少し大声を出すと、すっきりした。
それに、工藤の表情が少し歪んだ。