Smoke ♥ Kiss



気付いたときには鈴音がこっちを見ていた。


たぶん、俺の顔は真っ赤なんだろう。
....鈴音が笑っている。


慌てた俺は、ごまかすように口を開いた。

「緊張しなくていいんだよ!」


.....堪えきれないかもな、俺。



「じゃ、じゃあ話ってなんですか?」

「....あぁ、そこ座れ」


表情を引き締めると、俺も正面に座った。



「いきなりだが、あれから工藤とはなんかあった?」

「なんかって....何回か話しましたよ?」

「あいつ、なんて?」

「....付き合って、って」


俺の眉間にしわが寄ったのを見て、慌て始めた。


「でもっ、断りましたよ?」


当たり前だ、とあからさまにムッとした。


凄まじくガキっぽいな、俺。









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