Smoke ♥ Kiss
久しぶりに見たリィの顔はやつれて、ただでさえ薄かった色素がさらに薄くなっていた。
「リィ、おはよ。大丈夫? やつれて見えるよ?」
「.....大丈夫だよ。何ともない」
機嫌、悪いのかな?
元気ないだけ?
短い言葉の中にわずかな"毒"を感じた気がした。
確かに、毒を含んでいたのかもしれない。
リィはとうとう、あたしの側に来ようとしなくなっていた。
寂しいよ。
苦しいよ。
あたしだけが辛いの?
リィは辛くない?
とっても大きなものを失った気がした。
もう既に失ってしまった....?
そこに確かにあったもの、
取り戻すことは出来ないの.....?