Smoke ♥ Kiss



結局、あたしは何もできないまま、先生に相談することにした。

あんまり頼っちゃいけないんだけどな....。



先生は職員室じゃなく資料室にいた。


「どうした? なんかあったのか?」

そう聞かれた瞬間、胸が苦しくなって、泣いた。
子供みたいに、ただ泣きじゃくってた。

先生は困った顔をして、あたしをいすに座らせた。

何も言わずに頭を撫でてもらっているうち、
「ここに来たのは、先生じゃなきゃいけなかったからなんだろう」
なんて考えてしまった。


そう、先生じゃなきゃいけないんだ。
あたし....先生を必要としてるんだ。

そんなの、今更...って思うほど、改めてそんな風に思ってた。








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