きみに守られて
朝。
「さぁ。
今日も皆さん農作業頑張りましょう!」
優里はユリツキと犬猫軍団にそう言った。

覇気なくチロたちが動き出す
「やる気が無い人は
お昼ご飯抜きですよ!」
優里はこの言葉が
異常に大好きだった。

もちろん犬猫軍団には
言葉は通じないが、
何かの合図だということは
認識していた。


このかけ声はこの地に移り住んだ
優里の毎日の日課だった。
自分への励ましの言葉でも
あるようだった。

夕方、シロたちに留守番を任せ、
原田正樹の家へ向かう二人。
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