冗談じゃない!~ヤンキー先生と秘密のⅩゲーム~
「そういえば、今のチョーは誰なんだ?」
伸びをして立ち上がる崎冬馬は、ふと目を教室棟の方に向けた。
なにやら生徒が騒いでいる。
「あぁ、知らなかったんですか?それはですねー……、」
「1年…………F組?」
崎冬馬は、1年と3年の数学を担当しているからか、だいたいの教室の位置がわかるようになっていた。
「え?はぁ、まあ……」
片岡が曖昧に頷く。
ガヤガヤとしている人だかりの中、他のみんなよりも頭1つ大きな男子が真ん中を歩いていた。
「お?なんで立宮弟がいるんだ?
…そういえば、立宮が最近反抗期だとぼやいていたな。」
つい笑みがこぼれる。
懐かしいな。
まるで昔の俺達のようだな。
「先生?聞いてます?」
「あ?あ、すまない。」