玩具。

~過去~文香ver.

文香ver

結胡と話をしてる時、
ふと、目が入り口の窓にむかった。

「よし!じゃあいこ・・・・・・・・ねぇ、あれ、春君じゃない?」

ビックリした。
だって、春君の横には・・・・・・・
辻 美咲先輩が居たから。
辻先輩とは同じ陸上部。
よく男友達と夜に遊びまわってるとか・・・・・
部活を真面目にやってるところなんてほとんどない。

「あれ・・・・・・・・・・結胡・・・・・?」

「春・・・・・・・・・」

2人の顔が曇る。
春君まさか・・・・浮気?

「春・・・・横の人・・・誰・・・・・?」

私は結胡の後ろ姿しか分からないけど、
結胡の声が震えていた。
辻先輩は・・・・・

笑っていた。

なんで?
なにが面白いの!?
先輩のせいで、結胡が傷ついてるのに・・・・・。

「この人は・・・・・えっと・・・・・・」

春君。
どうして辻先輩と・・・・・・・。

「は~君。この人だれぇ???彼女いないんでしょぉ~?」

なに、それ?
春君の顔を睨んだ。

「春・・・・・・この人誰?」

結胡の手を握った。
がんばって!!
そう伝わるように、ぎゅっと強く握った。

「私は、~君の彼女だけどぉ。あんたこそだれぇ??
は~君のこと慣れ慣れしく呼ばないでくれない~???」

結胡の手が震えている。
結胡・・・・・・。
負けないで・・・。



< 12 / 19 >

この作品をシェア

pagetop