玩具。
意地悪な神様

音楽室での出来事 結胡ver.

結胡ver

今日一日中、授業が耳に入ってこなかったなぁ。

2年前のことをずっと振り返っていた。
時計を見るともう午後の3時半。
さっき帰りのHRが終わったところ。

♪~♪~♪~♪~♪

誰だろ。
画面を開くと文香から。

「ごめんっ!私今日委員会があるから、昇降口でまってて!
多分30分くらいで終わるっ!」

はぁ・・・・
まったく。
30分もなにしてればいいの?


――――――コツコツ・・・・――――――

とりあえず、暇つぶしになりそうな音楽室に行った。
ピアノを弾いてれば30分なんてすぐだと思ったの。

ガラッ

戸を開けるとやっぱり誰もいない。
教室の隅にあるグランドピアノの椅子に座り、適当に音をだしてみた。
♪~♪~♪
久しぶりに弾いたピアノ。
もう弾けなくなってると思ってた。
他にもいろいろと曲を弾いていると・・・・

ガラッ

「綺麗な音だね。
ボク好みの曲だ。」

石崎・・・・先輩?

「お久しぶりです。石崎先輩。」

「あ、ちゃんと名前覚えててくれたんだ☆嬉しいなぁ~」

「私、1度あった人の名前は覚えるんですけど~」

「結胡
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