玩具。
走り出して10分くらいたった。
風がとても気持ちいい。
こんな新鮮な気持ちはいつぶりだろう・・・・。
空がとても青かった。
真っ青な空に1本、飛行機雲が通っていて、絵みたい。

「結胡ちゃん、ちょっとは元気でた?」

え・・・?

「なんでですか?先輩。」

「最近ずっと暗い顔ばかりしてたよ?
たまには気分転換しないと!」

先輩・・・・分かってくれてたんだ・・。
文香でも分からなかったのに・・・・・・・。
本当に先輩、私のこと見ててくれたんだ・・・。

「先輩・・・・ありがとうございます。元気でました!」

「うん!でたなら僕も嬉しいよ♪じゃあ、今から僕の隠れ家かに行こうか。」

「隠れ家・・・・・?」

「うん。隠れ家。」

「どこにあるんですか?」

「それはついてからのお楽しみかな☆」

「え~!教えてくださいよっ!」

「もうちょっとしたら着くから♪」

それからどれくらいの時間がたったのかな?
先輩といろいろ話した。

数学の先生が授業中に言うダジャレが面白くないこと。

体育の先生の授業がハードすぎること。

科学の先生がアニメオタクなこと。

お互いの好きな食べ物。嫌いな食べ物のこと。



時間がとても短く感じた。
先輩のことがいろいろ分かった。

先輩はとても優しい人。

彼女ができたら絶対大切にする人。

先輩はピーマンとトマトが嫌いなこと。

いろんな楽器ができること。

先輩は弓道部にはいっていること。




先輩なら春みたいに私を捨てないのかな。
なんて思ってしまった私は最低な人間だと思った。








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