【短】愛鍵。
「おはよ」
「ナツキくん、おはよ!」
何も知らないのか、いつもどおりの笑顔をナツキに向けるミユに必死に助けを求めた。
ミユは「ん?」と顔を傾げたが必死に伝えようとしたにもむなしく「彼氏きた~」と言ってあっさりその場から立ち去っていく。
「紗代ちゃん、今日の調子はどう?」
『どうって・・・鍵、返してよ!』
「嫌だね。だってコレ返しちゃったら紗代ちゃん俺と会ってくれなくなっちゃうでしょ?」
『なっ・・・』
何、それ!!
そしてまた顔を近づけてくるナツキ。
「コレ返して欲しかったら後で校舎の裏に来て?」
『嫌!』
あたしはそう言ってナツキのそばから逃げた。
廊下に出て自分の手が震えている事に気づいた。
・・まこちゃん・・・。
「ナツキくん、おはよ!」
何も知らないのか、いつもどおりの笑顔をナツキに向けるミユに必死に助けを求めた。
ミユは「ん?」と顔を傾げたが必死に伝えようとしたにもむなしく「彼氏きた~」と言ってあっさりその場から立ち去っていく。
「紗代ちゃん、今日の調子はどう?」
『どうって・・・鍵、返してよ!』
「嫌だね。だってコレ返しちゃったら紗代ちゃん俺と会ってくれなくなっちゃうでしょ?」
『なっ・・・』
何、それ!!
そしてまた顔を近づけてくるナツキ。
「コレ返して欲しかったら後で校舎の裏に来て?」
『嫌!』
あたしはそう言ってナツキのそばから逃げた。
廊下に出て自分の手が震えている事に気づいた。
・・まこちゃん・・・。