キミガイタ120日
やべぇ、…。
とっさに俯いてしまった。
でもリュウが居るから、大丈夫。
そう思って顔を上げた。
あたしは驚いた。
スギウラサトルの表情が、あの日とはまるで違ったのだった。
とても穏やかだったのだ。
「ジロジロ見てんじゃねーよ。」
あたしに向かってそう言うスギウラサトル。
「ご、ごめん。」
その後スギウラサトルはとんでもない一言を言った。
「この前は、悪かった。」
え、えー!!??
「お前の余命とか馬鹿にしたのは、まじごめん。お前のやりてぇこと分かったよ。あんときの俺は何も考えらんなかったけど。今思ったよ、俺の負けだ。」
ど、どういうこと?
「あれは俺が最も握られたくなかった情報だった。あのネガ俺に渡すなら、校内統一、認めてやっても良い。」
嘘、……?
「本当に?」
校内統一、達成できちゃう系?
「つーか、俺らももうすぐ卒業だよ?誰かが校内統一しとくべきだろ。」
確かに……。
「サトルが約束破ったら俺が絞めといてやるよ。」
とリュウ。
みんなに、報告だぁー!!
あたしはリュウもスギウラサトルも置いてすぐさまあの屋上へと向かった。