イケメンナルシスト!?
しらゆり



 

 キーンコーンカーンコーン。

 予鈴がなる。

 今日も退屈な授業が
 はじまっていく…

 「はぁ…
 今日も授業かぁ
 だいたい俺みたいな
 イケメンは勉強
 しなくても
 生きていけんだよ…。」

 「おぃ。まさし
 独り言がうぜーぞ。」

 「たけるには
 わかんねーよ
 おれの胸の痛み…。」

 「死んで来い。」

 
 その会話を止めるように
 先生がさけぶ。
 
 『おぉい授業はじまるぞ
 せきつけー』

 みんないっせいに
 席に着き
 いつもの授業がはじまる。

  
 キーンコーンカーンコーン


 『えぇ今日は転入生を
 しょうかいする。
 急だが、みんな仲良くしてくれ。』


 先生の横には
 美しい少女がたっていた。


 きれいだ…

 
 あんだけ自分一番のまさしも
 みとれてしまっていた。



 「白木瞳です。
 上野高校からきました
 よろしくおねがいします。」


 瞳の笑顔にクラスの男女
 みんな頬をあからめた。


 瞳はまるで
 純白の白百合のように
 うつくしかった。

 
 「うおおおおおおおおおおお!!!!」

 クラスは一気にもりあがったッ!

 男子はガッツポーズやら
 おたけびやら…


 「おい、まさし!
 やべーな!俺らのクラスに
 最強のマドンナがくるんだぞ!」

 「うるせーな
 女一人にそんなさわいでんじゃねーよ」

 と、冷静にみえるまさしも
 実は興奮していた。

 
 瞳ちゃんかぁ
 あの子なら俺ともつり合うくらいの
 美しさをもっている…
 …よし。俺が瞳ちゃんをおとしてやるぜ。
 


 『しずかにせんか!
 白木は一番後ろの席に
 すわってもらう。
 男子!むらがるなよ!』

 「「はぁーい」」

 うれしそうに男子が返事をする。

 







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