イケメンナルシスト!?
 
 席に座っても
 瞳の存在感は
 クラスには
 なじむにもなじめない
 ぐらいだった。

 まるで草むらの中に
 一輪の花がさいているかのようで
 誰もが思わず目線を
 瞳によせてしまうのである。



 
 「なぁ、まさし。
 瞳ちゃんどぅよ?
 お前いっつも
 俺につりあう女がいない
 とかなんやらいってただろぉ
 瞳ちゃんなら
 まさしにつりあうどころか
 もったいないくらいかもよ?」

 
 まぁたけるの言う通り
 あんな美人俺にはもったいな…
 くないか…


 
 そして放課
 
 学校に美人が来たと言う噂は
 たちまち広がり
 学校中のオオカミが
 瞳をみようと
 教室にむらがった。
 いや、もはやハイエナだ。

 

 「男子の量やべーな
 瞳ちゃんもぅかこまれてるし…
 まさしもあれじゃ
 まだ近づけねーか」

 「まぁ後でじっくりな
 もはや白木瞳は俺の物…」

 
 「ちょっとまさぁ!
 なんで白百合さんの事ばっか
 みてんのぉ
 ミサの事もみてよぉ」


 頬をふくらませた
 ミサが近づいてくる

 
 「あの子絶対性格悪いし!」

 
 おいおい
 まだ喋ったこともないのに
 よく言えるなコイツ…

 
 「あぁ、でもまだわかんないだろ?」

 「そぅだけどぉ~」


 そうやってやきもち
 やいてくれるのは
 うれしいがな…


 「わぁ~たけるぅ
 まさが冷たいよ~なぐさめろぉ」

 「あ~はいはいよしよし」

 「たけるやさしいっ
 やっぱたけるがいい!」

 
 こうやってすぐ
 たけるに乗りかえるとこが
 なんとも…
 それに俺にやきもちを
 やかせようとしているようだが
 俺がお前にやきもち?
 甘いな…
 まぁ、やっぱり俺には
 つりあわない女だ…。


 
 

  


  
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