【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ


大通りに出た。


近所の路地を歩いている時よりも、大通りに出た時のほうが緊張する。



コンビニが見えれば、明るさに目がくらみそうになる。

何故か、うら寂しい気持ちにも。



家々のあかりも、道路を通る車のライトも、コンビニの光も、無機質な光という事に変わりはないのに、

温かさが違う気がする。



生活感がある無しの差なのかは、あくまでも感覚的なものだからわからないけど。



コンビニに入ると、だるそうな「いらっしゃいませ」という男店員さんの声が聞こえた。



店内全ては見てないけど、お客さんは私だけみたいだ。



自動ドアから左に折れ、雑誌などが並ぶ棚に沿うように歩いて真っ直ぐ先に、

アイスの並ぶ棚があった。



せっかくコンビニに来たから、たまには箱アイスじゃないものを食べようと思って、

アイスの棚の前でしばし物色する。



お財布と相談した結果、モナカアイスにすることにした。



扉を開けると冷気が流れ出てくる。



ぶる、と震えた体を反転させ、レジへと向かった。


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