【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ


私の分としてよそわれてあったお皿のごはんを食べ、

人心地がつくと、アイスがまた食べたくなってきた。



「買いにいこっかな……」



近所のコンビニまでは徒歩5分くらいだし、

コンビニ自体も大通りに面してるから、

普段から、夜でもちょくちょく買いに出る事があった。



親も何も言わないし、むしろ買い物を頼まれる事もある。



部屋から財布をとってくる時に、同じ二階にある両親の寝室をドア越しに窺ったけど、

韓流ドラマを観てる風だったから邪魔をしないように声はかけなかった。



以前やっぱりコンビニへ買い物行こうとして、何か入り用なものがあるかと声をかけたら、

迷惑そうにされて以来、緊急時以外にドアを開けまいと心に誓っている。



私は財布とケータイを掴み、上に一枚はおって外へ出た。



初夏にもまだ早い時期。

空気がひんやりと冷たく、星も月も、雲に隠れてあまり見えない。



家々のあかりは複数の部屋についていて、

どこの家庭も親子まちまちに部屋を使っているからなのかなと、ふと思った。


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