【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ


「ふざけんなよ」


どうやら名前を出したのは地雷だったらしい。


確かにアキって呼び名じゃあ個人の特定は難しいかもしれないけど、秋月となれば我が校には会長そのひとしかいない。


もし“アキのバイクにのってた”という会話を耳にしてた人がいたら、私の言葉で会長だと決定されてしまう。


いくら次が移動で教室内がざわついているとはいえ、まだクラスメイトたちがいる中では慎重に会話しろということなのだろうが、

それならば教室を出て話せば良かったんじゃ……と思ったり思わなかったり。


口にはしないし、このように塞がれたままでは口に出来ないけど。


「で、どうなの」


怒りを少しおさめた──否、多分見えないようにしただけ──の彼女は、低い声でそう言った。


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