未来のない優しさ
「柚…。
愛してるよ…」
赤い花をちりばめられた鎖骨に呟く俺の背中をぎゅっと抱きしめる柚は
「知ってるよ…」
弾む息の合間にささやくと、そっと身体を離した。
紅潮している頬、潤んだ瞳。
煽るだけ煽るその顔が、どれだけ俺に影響を与えているのか気づいてないんだろうな。
「望さんにも言った?」
「え?」
「愛してる…って言ったの?」
いたずら気味に言う柚の言葉が、俺の胸に突き刺さる。
ゆっくりと、手を俺の首筋に当てて
「こんな事もされたのかな…?」
唇を押し付けられた瞬間の軽い痛み。
きっときれいな花が咲いたんだろう。
「ホテルで望さんと部屋から出てきた健吾を見た時
悲しくてショックで辛くて…。
今は何もないって信じてるけど、前は望さんと…
ずっと一緒にいたんだって思ったら悔しくて」
愛してるよ…」
赤い花をちりばめられた鎖骨に呟く俺の背中をぎゅっと抱きしめる柚は
「知ってるよ…」
弾む息の合間にささやくと、そっと身体を離した。
紅潮している頬、潤んだ瞳。
煽るだけ煽るその顔が、どれだけ俺に影響を与えているのか気づいてないんだろうな。
「望さんにも言った?」
「え?」
「愛してる…って言ったの?」
いたずら気味に言う柚の言葉が、俺の胸に突き刺さる。
ゆっくりと、手を俺の首筋に当てて
「こんな事もされたのかな…?」
唇を押し付けられた瞬間の軽い痛み。
きっときれいな花が咲いたんだろう。
「ホテルで望さんと部屋から出てきた健吾を見た時
悲しくてショックで辛くて…。
今は何もないって信じてるけど、前は望さんと…
ずっと一緒にいたんだって思ったら悔しくて」