クロスロードラヴァーズ



「に、睨んでも恐くないわ……。オレは用事が……」


「俺様はお前に用事がある。終わるまでは帰さねえからな。」


「オ、オレの方はあんさんに用事は無いわ。急がないかん用事やねん……帰らせてや!」


「俺様が用事があるっつってんだ。他の用事なんぞ、後から終わらせろ。」


火槌は、グイッと郁の体を自分の方に引き寄せる。



「おわっ!?な、な、な、な、何すんねん!!痛いやんか!」


反動で、郁の顔は火槌の胸にボスッとぶち当たった。



「俺様は時神グループの次期社長だ。欲しい物は、どんなことをしてでも手に入れるんだよ。」


火槌の生暖かい吐息が、郁の首筋にかかる。

郁の顔が火照り、肩がピクッと動いた。



「今、俺様が欲しい物はお前だ、郁。観念して俺様の女になれ。」
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