STRAWBERRY




「日鞠?」


「…哉斗?」


帰ろうとして
迎えを待ってたら
玄関に哉斗がいた。


「哉斗、どうしたの?」


「うん、これから帰るトコ。
 あ、和音君が
 お前のこと何か言ってた。」


え?


和音君て?

和音先輩?

私のこと?


何がなんだか分からない…


「和音君て、真木和音先輩?」


「そ、真木和音君。
 虹葉高校三年の。」


「…何で"君"?」


「俺の近所で
 昔はよく遊んでたっつーか。」


そうなんだ…。


「で、私が何?」


「なんか日鞠"ちゃん"
 がどうのこうの…」


なんか
哉斗に"ちゃん"つけられると
変なの(∀)


「そっか…
 じゃ迎え来たから、
 またね。」


「うん。」


車に乗って
私は帰路についた。




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