STRAWBERRY
『和音先輩は
哉斗と家、近いんですか?
今日、哉斗から聞きました。
日鞠』
部屋に入ると
携帯を取り出し、
和音先輩にメール♪
…送信して
一時間。
きっと忙しいのかも。
あくまでも
ポジティブにとる私。
…二時間。
……来ない。
もう一回"送信"っと。
でもきっと来ないだろうな…。
ベッドに横になり、
左を向いて丸くなる。
これが一番落ち着く。
日鞠は
考え込む時に
よくこうする。
周りの空気が
私を優しく包んでくれるような
温かい気持ちになる。
…私。
和音先輩のこと
好きかな?
ファンだからかもよ?
"ファン"と"好き"は
違うの、日鞠。
でも
こうして考えるって…
うん。
私……
和音先輩が好き…
゚・。.。・゚・。.。・゚・。.。・゚
