STRAWBERRY
コンサートの朝、
なんだか
すっごく寝起きがいい♪
会場に着くと、
捺架がいて
「おはよ、日鞠♪」
「おはよ、捺架♪
楽しみだね〜虹葉高校!」
「そりゃあもちろん!
でもその前に碧ヶ丘中の
演奏うまくいくといいね♪」
「そっか!忘れてた〜!!」
そうしてるうちに
コンサートは始まって、
私達碧ヶ丘中学の出番!!
うぅ…緊張してきた…
「〜♪〜♪〜♪〜」
演奏が始まって
私のソロ。
深呼吸して
落ち着いて、日鞠。
「〜♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜」
なんとかうまくいった…
その後も
順調に進んで、
終わり、
ステージから下手へ。
「大成功だね〜♪
良かったよ、日鞠のソロ」
「うん、ありがと…!」
なんかちょっと
恥ずかしい…!
楽器をしまって
コンサートの続きを
聞きにいった。
次で虹葉高校って時に
捺架とはぐれてしまった…
「やばい…」
日鞠ピンチ!
「…ん?リード?サックスかな?」
赤いカーペットの床に
目立つ肌色のリード。
拾ったら
「…これはサックスだなあ
誰の?」
周りを見ると
テナーサックスを
首のネックで繋ぎ、
左手で支えて走っていく人がいた。
私は走って追いかけた。