キスの魔術師


「恭介は昔から嫉妬深いよ」



昔から……!?

ってことは幼なじみとか??



「うぜぇ。俺の前から消えろ」


「ひどいなぁ。ってか俺は幸村さんに用があるんだけど」



今までに聞いたこともないような低い声を出して威嚇する恭介。



「無理。…ハイジ、帰ろう?」


『あ…うん』


「ちょっと待てよ」



帰ろうとするあたしたちを止める尚樹君。

なんか少しだけ可哀そうに思えた。



「あんだよ。無理って言ってんだろ?」


「だから恭介に用はねぇよ」



このままだと、らちがあかなさそうな2人。


もう…しょうがないなぁ。



『じゃぁ恭介同伴で尚樹君があたしへの用を済ませばいいんじゃんッッ』



半ばキレ気味の自分。



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