【禁断の恋】赤い嘘【完】
「あとどのくらいで出来る?」


「あと5分くらいかな?」

星矢は私の背中にピタリとくっ付き離れようとしない。


以前はクールで感情をあまり表に出さない人間だと思っていた星矢。


でも今はその逆で。


常に私にちょっかいを出し、甘えん坊の一面をのぞかせる時もある。


大学で男の子と喋っていると、その日の夜星矢は大体機嫌が悪い。


今まで知らなかった星矢の新たな一面を見れて幸せだった。


「ねぇ、星矢……あと少しで出来るからリビングで待っててくれない?」


「つーか、オムライスより姫華食いたい」


そう言うと星矢は私の唇を強引に奪い、ニヤリと笑った。
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