【禁断の恋】赤い嘘【完】
「じゃあ行ってくるわね?また連絡するわ」


「はいはい。おばあちゃんによろしくね」


数年に一回しか会えないとはいえ私のおばあちゃんであることには変わりない。


早く病気が完治して欲しいと願うことしかできないけれど……。


「分かったわ。じゃあ、家の事頼むわね」


私が頷き手を振ると、母を乗せたタクシーは勢いよく走り出した。


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