【禁断の恋】赤い嘘【完】

暗闇の中の…

「ハァ……」


リビングの大きなソファに体を預け腕を組んで考え込む。


『家のことお願い』


そう言われてみたものの、何をしたらいいのかサッパリ分からない。


「ご飯……作らなきゃだよね?」


独り言をブツブツと言いながら、白い大きな冷蔵庫を開け中を覗き込む。


普段料理をしない私が冷蔵庫の中身から夕飯のレシピを考えることなどできるはずがない。


でも、ジャガイモ、玉葱、ニンジン、豚肉……


冷蔵庫の中に揃っていた食材で唯一自分でも作れそうな料理を思い付いた。
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