【禁断の恋】赤い嘘【完】
「知ってる。家中カレーの匂いしてたし。つーか腹痛くなんねぇよな?」


「……何それ?人が一生懸命作ったのに!別に無理して食べなくていいから!」

「味見してヤバそうだったらそうさせてもらう」


怒る私とは対照的に落ち着いた様子の星矢。


もっと星矢の前で可愛い態度をとれたらいいのに。


もっと可愛い妹でいられたらいいのに。



星矢の温かい胸に顔を埋めていると、変な錯覚を起こしてしまいそうだった。


自分が星矢の妹ではなく、星矢の彼女だと……。
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