【禁断の恋】赤い嘘【完】

危険

翌朝。


洗面所へ向かい自分の顔を確認すると目の上は赤く腫れ、見るに堪えない顔になっていた。


星矢はすでに学校へ向かったのか、家の中はシーンっと静まり返っている。


食欲のない私は簡単に身支度を済ませ、すぐに家を出た。



空は雲一つない晴天だというのに、私の心は曇り空。

結局昨日は星矢の事ばかり考えてほとんど眠れなかった。


トボトボと一人寂しく学校への道のりを歩いていく。


「ねぇ、ちょっといい?」

そして遅刻寸前で人も疎らな校門をくぐろうとした瞬間誰かに呼び止められた。

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