フタリの事情。
気まずい空気ってのは、そう簡単に消えるもんじゃない。


図書室での煮え切らない感情を引きずったままのりぃとの帰り道は、やっぱり会話らしい会話なんて生まれるはずもなくて。

お互い気遣いすぎて、言葉を交わしても一言、二言ってレベル。


これじゃ朝の挽回どころか、マイナスだよなぁ……

なんでやること全部、裏目に出るんだろ。


要領悪いのかな、俺。

……今更、か……


「ね、てっちゃん」


ふいに、りぃが俺の袖をくいっと引っ張った。


「寄り道、しよっか」


「え?」


「公園、行かない?
家の近くの……」

< 89 / 89 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

放課後は、秘密の時間…
ぱた/著

総文字数/178,341

恋愛(その他)344ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
頭では十分、理解してる。 ダメだって分かってる。 生徒と恋愛なんて いけないことだって…… なのに あたしは今日も断れない。 ――彼の、甘い提案を…… 「ねぇ先生。 放課後、美術室に行ってもいいですか?」 ――更新情報―― ・460000PVっΣ(゚ロ゚ノ)ノ 読者様、感謝です(>_<)
【短】『さよなら』と言えたら、苦しくないのに。
ぱた/著

総文字数/18,942

恋愛(その他)39ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『さよなら』 たったその一言が、言えなくて。 『幸せになってね』 そう、見送ることしか出来なかった。 あなたに 『さよなら』と言えたら…… きっと、 こんなに、 苦しくならなかったのに。 こんなに、 胸が痛くならなかったのに。
君さえいれば
ぱた/著

総文字数/8,886

恋愛(その他)18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
君さえいれば もう 何もいらない 他に 何も望まない ただ、君さえいれば *・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・* ○スロー更新です ○一話完結型

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop