お家に帰ろう。
深夜12時を過ぎたと言うに、
玄関のドアは、激しい音を立てていた。


リビングのドアが開くなり、

「父さん!」

「!将人!どーしたの!?」

いつもとは様子が違うことが分かった。


「テツから聞いた!」

「てっちゃん?」

「明のコトなんだけど、」

「うん。今も話してたとこなんだけど、実は明の」

「お腹の子は俺の子なんだ!!」

「…」


一瞬にして静まり返るリビング…


「ごめん、父さん。母さんも…」

「おまえ、なに言ってんだ?」

「俺達、そーゆーことに…」

「馬鹿なことを言うな!」

「ホントなんだ!明を庇う訳でもなんでもなくて、俺、」

「ふざけるんじゃない!」

「ふざけてなんかねーよ!大マジメだよ!」


立ち上がる三人。


そこへ弥生が、

「ねぇ…ホントなの?」

何かを言いたそうに、たずねはじめた。


「ごめん!」

「いつから?!」

「…明が中学生になった頃に」

と、まだ将人が話の途中だというのに、


「馬鹿野郎!!」

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