お家に帰ろう。
そんなある日のこと――
「入るぞ。」
「…つか、入ってるじゃん!」
明の部屋に哲司がやってきた。
「で?」
「なにが?」
「分かってんだろ?」
「…」
「…やっぱムリ?」
「ムリってことじゃナイんだよね〜。」
「じゃあ何?」
「何って…何も無いから…。」
「…あ…そーゆーこと?」
「そーゆーことって?」
「イッチーがさ、明には他に好きな奴が居るんじゃねーかって!」
「!」
「あんな成りして、マジで奥手でさ!」
(あ。)
ふと、喋るのが苦手と言っていたことを思い出し、
「あん時はガンガンきてたのに。」
「あれ、かなり頑張ってたよアイツ。バスケの時みたくイケって言っといたんだよ、俺。」
「あ、そ。」
「ホントだって!バスケの時のアイツ、マジで別人だから!今度観てみ…ヤバイから!」
「あー。試合があるって…でも、誘われてないしぃ。」
「…なんだよ。落ちてたんだ?」
「べつに」
「そーゆー奴なんだよ。分かってやって…な!」
その夜、寝る寸前になって、
初めて自分からメールを送る明だった。
「入るぞ。」
「…つか、入ってるじゃん!」
明の部屋に哲司がやってきた。
「で?」
「なにが?」
「分かってんだろ?」
「…」
「…やっぱムリ?」
「ムリってことじゃナイんだよね〜。」
「じゃあ何?」
「何って…何も無いから…。」
「…あ…そーゆーこと?」
「そーゆーことって?」
「イッチーがさ、明には他に好きな奴が居るんじゃねーかって!」
「!」
「あんな成りして、マジで奥手でさ!」
(あ。)
ふと、喋るのが苦手と言っていたことを思い出し、
「あん時はガンガンきてたのに。」
「あれ、かなり頑張ってたよアイツ。バスケの時みたくイケって言っといたんだよ、俺。」
「あ、そ。」
「ホントだって!バスケの時のアイツ、マジで別人だから!今度観てみ…ヤバイから!」
「あー。試合があるって…でも、誘われてないしぃ。」
「…なんだよ。落ちてたんだ?」
「べつに」
「そーゆー奴なんだよ。分かってやって…な!」
その夜、寝る寸前になって、
初めて自分からメールを送る明だった。