お家に帰ろう。
次の日。

ピンポ―ン―!


「はい?」

「俺っち。」


上條家へやって来た哲司は、

「あれ?誰もいないの?」

リビングのソファーに、ドカッと座った。


「夫婦で買い物。」

「仲がよろしくて。…昨日…どーだった?」

「どーって、なにが?」

「いやぁ…」

「彼女、良い子だね。」

「え、あ、あぁ。」

「なに?なんかあった?」

「おまえこそ、手なんか繋いじゃって…」

「!…(見られてたかー。)」

「俺らに対抗意識燃やしちゃった?」

「なんでよ!な訳ないでしょ!」

「ならイーんだけど。イッチーが気にしてたから。」

「なんて?」

「おまえが…俺のこと好きなんじゃないかって。」

「はい?!」

「いや、俺だって言ったよ!何言ってんだって!」

「当たり前でしょ!」

「やっぱ、そーだよなぁ。」

「なによ?」

「…実はさ、昨日のも、それを確かめるために立てた計画だったんだ。」

「…」

「もしそーなら、おまえは耐えられないだろうからって、俺が提案したんだ。」

「馬鹿じゃないの!」

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