丸腰デパート・イケメン保安課
みんなでワゴンを移動すると…下には無造作に積み上げられた下着が!

「シルク下着、ブリーフ、女児様下着…盗難の証言と同じタイプっすね?」

本当…何でこんなトコに?

あ、よく見ると…この下着破られて分断されてる。

破られた下着…それを一カ所に、クッション状に積み上げる…。


ああ!わかった!!
理解したよ、私!


「わかりました!わかった!」
「どうしたの?桜田さん」
「下着を持って行ったのは龍王なんですよ!」
「龍王が?」

そう、ハムスター…鼠科の習性だよ!

「巣を作ってたんですよ!ゲージから逃げた龍王は、下着を破いて積んで!自分の巣を作ってたんです!」

下着が盗まれたのは昨夜、龍王が居なくなったのも昨夜、そしてワゴン下の下着!それしか無いじゃん!

「と、言う事は…犯人は龍王だったのかぁ?!」
叫ぶと主任は、昴さんに詰め寄る。

「渡せ!その凶悪犯を警察に渡せ!」
主任?!

「何を言う!!自首させるくらいならば…龍王を連れ時効まで逃げ続ける!」
昴さん?!

「逃がすか!!裁判にかけてやる!多分執行猶予は無いだろうけどな!何せ押し込み強盗及び傷害事件だからな!」

押し込み?!傷害?!
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