ヒメ恋~Eternal Love plus+*~
――…――…
―…―…―

「今日はお招きありがとうございます」

「いや、こちらこそ。わざわざ足を運んで頂き恐縮です」

「おおっ!これは美海さん。いやー…また更にお美しくなられましたなー?」

「そんな…。工藤様こそ、相変わらず女性をいい気分にさせるのがお上手ですね」


美海が『いい気分』になっていることが、何だか悔しい。

よりにもよって、他の男に…。

ビジネスをビジネスと割りきれないオレは、なんて器の小さい男なのか。


「では工藤さん、何もありませんがゆっくり寛いでいって下さい」


ペコッとお辞儀をして、美海を連れ去った。


「海里?どうかした?」

「あのオヤジ、美海を見すぎだろ」

「そう?いつもあんな感じでしょう?」

「だからっ……」


立ち止まって振り返ると、キョトンとした美海の顔が目に入って、思わず深いため息が出た。

美海のこの鈍感さに。

完全に安心しきっているから。

結婚して子持ちの自分は、そういう対象には見られないと。


だけど、手に入れられないものほど欲しくなる。

それが本来の男の姿だということを、もっと美海に知ってほしい。

そして自覚してほしい。


自分が“女”であるということを。


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